2015年11月21日

2015.11.21「崩れ」を読んで

「崩れ」は作家幸田文さんが72歳の時、約1年の間にあちらこちら全国の山崩れ、いわゆる崩れの跡を見て歩いた記録を娘の青木玉さんが編集者と協力して亡き母の原稿などをまとめて本にしたものでした。
幸田文は安倍峠を訪ねた旅で大谷崩れを見たことがきっかけだったと書いています。自然の風景などに非常に敏感で感覚が鋭い方だったようです。
そして根っから自然が好きだったこと、子供の時や若い頃に地面が固定したものではなく動いたり、ずれたりすることを体験していたことも影響したのかしら、と私は思いました。
実際にはあちこち見て回り始める彼女が高齢なこと、著名な方であることが一般人とは違い一種幸運だった、というか、これこそ「身からでた錆」ではなく、何か成し遂げたいという思いを周りが後押しし、幸運を呼び寄せていたという風に思えました。
地質や山岳の専門知識がなくてもこれだけの文章が書けたのはさすがです。語彙が多く、読み進むうちに夢中になり、とても面白かったです。
最後の14章には有珠山噴火のことが書かれていました。北海道で数年暮らした私は洞爺湖、洞爺湖温泉、有珠山、昭和新山などにも遊びや観光で伺ったのに幸田さんのような感性はなかった!イヤー恥ずかしい限り。
少し前にTV番組「ブラタモリ」で富士山を見ました。これも崩れのことを地質なども含め話が出ていました。私的には登山は無理!と思っていますので、TVや本で関連事象を見聞することも楽しいのです。
そうそう、この本を読むきっかけは現在継続中の「富士山すそ野ウォーク」で講師の先生からの紹介でした。
今後も富士山について、いわくがある話を伺えることも楽しみなのです。
posted by yunofumi at 23:53| ドタバタ日記